この記事の目次
「掲載条件」は何を指すのか?審査プロセスとの違い
Makuakeでいう「掲載条件」とは、企画をプラットフォームに公開できるかどうかを判断する基準のことです。この基準は「基本方針」「品質基準」「実行者ガイドライン」という3つの公式文書によって規定されています(出典:https://lp-mk-2.makuake.com/article/032、2026年8月確認)。
これから起案を検討している方にとって重要なのは、「掲載条件(基準)」と「審査(プロセス)」は別のものだという点です。掲載条件は「何が禁止されているか」「何が求められるか」という中身の話であり、審査プロセスは申請からキュレーターとのやり取り、必要に応じた再申請までの手続きの流れを指します。本記事では前者、つまり基準そのものに絞って説明します。申請の進め方や再申請のフローを具体的に知りたい方は、クラウドファンディングの審査プロセスをまとめた記事で、Makuakeを含む複数プラットフォームの流れを比較しています。
掲載できないプロジェクトの3類型とは?
Makuakeが公式に掲載を認めていない企画は、①違法なもの、②公序良俗に反するもの、③生命・身体・財産・権利に危害を及ぼすおそれがあるもの、の3つに大別されます(出典:https://lp-mk-2.makuake.com/article/032、2026年8月確認)。
- 違法なプロジェクト:法令に抵触する内容の企画です。薬機法や景品表示法など、業界特有の規制に関わる商材は特に注意が必要です。
- 公序良俗に反するプロジェクト:社会通念上不適切とされる内容の企画です。
- 生命・身体・財産・権利への危害のおそれがあるプロジェクト:支援者や第三者に実害が及ぶ可能性がある企画です。
どこまでがグレーゾーンに当たるかは、実行者ガイドラインの条文に照らして個別に判断されます。たとえば、健康効果や治療効果を示唆する表現は薬機法に触れるおそれがあり、当選確率や希少性を強調する表現は景品表示法に触れるおそれがある領域です。こうした法律的にきわどいと感じる企画は、この記事だけで白黒を判断せず、弁護士などの専門家や公式の問い合わせ窓口に確認することをおすすめします。
新規性「アタラシイ」は何を満たせば認められるのか?
Makuakeが求める「新規性(アタラシイ)」は、目新しさそのものというより、公式が示す5つの分類のいずれかに当てはまるかどうかで判断される考え方です(出典:https://lp-mk-2.makuake.com/article/018、2026年8月確認)。
| 分類 | 内容の考え方 |
|---|---|
| 新商品 | これまで市場になかった商品・サービス |
| 既存商品のリニューアル | 既存商品に改良や再設計を加えたもの |
| BtoB商材のBtoC化 | 事業者向けだった商材を一般消費者向けに展開するもの |
| 復刻 | 過去に販売されていた商品を再び世に出すもの |
| 季節初物・既存店の新企画 | 季節限定の初出し商品や、既存店舗が新たに打ち出す企画 |
この5分類のどれかに該当していれば掲載条件の新規性という観点はクリアしやすくなりますが、当てはまれば必ず掲載できるという意味ではありません。5分類はあくまで「新規性の考え方の整理」として提示されているものであり、たとえば既存商品に手を加えた場合は「既存商品のリニューアル」、過去に販売終了した商品を再び出す場合は「復刻」というように、近い分類が複数存在することもあります。自分の企画がどの分類に近いかを言語化しておくと、企画書を書く段階でも説明がしやすくなります。
All or NothingとAll inで掲載条件に差はあるのか?
公式に確認できる範囲では、資金調達方式(All or Nothing / All in)によって掲載条件そのものに差があるという情報は見当たりません。実施期間の目安(約2〜3ヶ月)はどちらの方式でも共通です(出典:https://lp-mk-2.makuake.com/service、2026年8月確認)。
新規性や禁止事項の判断基準が方式ごとに変わるという公式の記述は確認できていないため、「All inなら審査が緩い」といった見方は現時点では裏付けが取れません。方式そのものの違いや、目標金額の設計にどう影響するかは掲載条件とは別の論点なので、クラウドファンディングの方式ごとの違いと、目標金額の決め方を扱った記事で整理しています。
掲載までの準備期間・実施期間はどれくらい見ておけばいいか?
条件を満たしていそうだと分かったら、次に気になるのは時間軸です。公式が示している目安は次の通りです(出典:https://lp-mk-2.makuake.com/service、2026年8月確認)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 準備期間 | 約4〜5週間 |
| プロジェクト実施期間 | 約2〜3ヶ月(All or Nothing / All in共通) |
ここで一つ注意点があります。一部の解説記事では準備期間を「4〜5ヶ月」と表記しているケースが見られますが、公式ページの表記は「4〜5週間」です。週と月を取り違えている可能性が高く、スケジュールを組む際は必ず公式の表記を基準にしてください。準備から実施、事後報告までを含めた全体の流れは、クラウドファンディングのスケジュールを4フェーズで整理した記事で扱っています。
掲載条件を満たせるか自分で判断がつかないときは
新規性の該当性や禁止事項のグレーゾーンの解釈は、最終的にはMakuake側の審査でしか確定しません。この記事で紹介した基準はあくまで公式が公開している考え方の整理であり、自分の企画に当てはめて「通る・通らない」を保証するものではないという点は押さえておいてください。
自己チェックの手がかりとして、以下のような観点で企画を見直しておくと、判断の材料が整理しやすくなります。
- 違法性のある表現や商材が含まれていないか。該当しそうな場合は、関係する法令名(薬機法・景品表示法など)を具体的に洗い出しておく
- 公序良俗に反する内容や表現がないか。判断に迷う場合は、第三者に読んでもらう、または公式の問い合わせ窓口で確認する
- 支援者や第三者の生命・身体・財産・権利に危害を及ぼすおそれがないか。おそれがある場合は、リターンの説明文や注意書きにリスクを明記する
- 新規性の5分類のどれかに当てはまる理由を、自分の言葉で説明できるか
- 薬機法・景品表示法など、専門的な判断が必要な部分を専門家や公式に確認したか
これらを一通り確認しても掲載可否が判断できない場合は、Makuake公式へ確認してください。企画内容を第三者と整理することとは別の工程です。手数料の内訳や代行会社を使う際の費用構造についてはMakuakeの代行サービスに関する記事で、支援会社選びの視点についてはクラウドファンディング支援会社の比較記事で扱っています。企画や制作を外部に任せる場合は、NO WAVEの支援範囲を確認できます。